スポーツスター2004年モデルは買い替える価値があるか(その2)
わたしのように、旧型のスポーツスターに乗っていると、新型がどれくらい良くなっているのか、非常に気になる。そこで、どれだけ違っているのか、その特徴などを考察してみたい。(5/28の記事より続く)
04モデルの乗車フィーリングは、走り出してすぐに気づく。エンジンの振動が明らかに減っている。ラバーマウントのおかげである。かといって、H-D特有の鼓動感がなくなってしまったわけではない。アクセルを開けていくにつれ、心地よいビートが伝わってくる。この辺りの味付けの仕方は、さすがH-Dである。ユーザーを楽しませる事を忘れていない。
また、車重が前モデルよりも重くなっているのだが、そんな事を感じさせない程、軽快な操縦性を得ている。これは、エンジンマウントの変更に伴い、重心の見直しを行なった結果だ。
03までのモデルでは、どうしてもエンジンの左側、プライマリーケース側の方が重かった。つまり、バイク自身の重心が左に偏っていたのである。ダートラの血統という、スポーツスターの由来を考えれば納得できるというものだが、それでも一般使用において重心の偏りはネックだった(スポスタ乗りを後ろから見ていると、上半身が右にずれているはずだ。意識せずに重心の補正をしているのである)。
04モデルは、確かに進化している。わたしのように、肩肘を張らずにバイクに乗る人間にとっては、この進化は好もしいものに映る。きっとロングライドでも、疲れ方が全然違うであろう。ましてや毎日乗るのであれば、この扱いやすさは魅力だ。スポーツスターに初めて乗る人や女性にとっても、違和感がすくなく、国産車の延長の感覚で乗れるのではないか。
ただし、バイクに猛々しい力感を求めるユーザーには、わたしは旧型をオススメする。新型には、『強烈な』パンチに欠ける部分があるのだ。乗る楽しさと、乗りこなす楽しさは、別の次元の話である。それは、う〜ん、例えば、やかんでお湯を沸かす時の事を考えれば理解しやすいだろうか。
あなたがお湯を沸かす時に、IHクッキングヒーターを使うのであれば、安全だし、快適だし、それは2004年モデルのスポーツスター的である。
あなたがお湯を沸かす時に、ガスコンロを使うのであれば、それは旧型スポーツスターの感覚に近い。
お湯を沸かすにも焚き火という人には、むしろショベルスポーツがふさわしい。
わたし自身では、いま乗っている97年モデルがいよいよ限界になったら、新型に買い替えようと思う。履き慣れたジーンズと同じで、乗り込んだバイクは身体にフィットして心地よい。
まあ、一番の理由は、お金がないというそれだけなのだが。
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