国営アルプスあづみの公園について その3

ちょっと長いが、引用する。

北アルプス山地に源を発する、梓川、黒沢川、烏川、穂高川、中房川、乳川等すべての河川が、奈良井川と梓川の合流点から、高瀬川と犀川の合流点までの約8Kmの間にすべて落ちこんでおり、その殆ど総ての河川が北アルプス山地から運んだきれいな砂れきで扇状地を形成しており、地表の流水は全体として地下に伏没滲透し易い条件にある。そして、これらの地下水は低所、または犀川に湧出し、最も下流低所にあたる万水川は、この湧出水を集めて犀川に運んでいる。 この一体は、穂高湧水帯として20万㎥/日におよび湧出があり著名なワサビ田が発達している。
出典:「長野県における地下水源の開発(中間報告・・平坦部の地)」昭和49年長野県発行 

そうなのだ。わたしの心配している安曇平の水は、地下水源による湧出水がほとんどである。北アルプスからのきれいな水が、やはり北アルプスから運ばれて来た砂れきにしみ込み、濾過され地下の水脈を通って、ワサビ田のあたりに湧出している。

今回の国営公園は、安曇平の水の濾過層とも言える部分に作ってしまっているのである。
大町・松川地区も同様である。しかも、上流の砂防工事によって、新しい濾過材である砂は、流れ込んでこないようになっている。当初のリゾート計画よりだいぶんマシにはなっているらしいが、こんなところに大規模な公園を作って、ほんとうに大丈夫なのだろうか?少しでも汚染物質が地下に浸透すると、中長期的に見て大変な事になるだろう。例えば、何らかの汚染物質が大量に検出されたとしたら、安曇平の水、ワサビ田や魚の養殖業は壊滅的な打撃を受ける。10年、20年のスパンでの、その辺りの対策は考えられているのだろうか。

公園は、本日よりオープンである。
実際に目で見て来て、また後日に報告したいと思っている。

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国営アルプスあづみの公園について その2:追記あり

調べてみたら、あるわあるわ。計画に反対する声が、結構あるではないか。
(→「県営烏川渓谷緑地」公園の不思議
(→国営アルプスあづみの公園の現状
(→ 県政
(→国営アルプスあづみの公園・友の会

いくつかの情報を総合すると、この公園には、結構な金額が投入されている事実が判明する。その金額は、平成11年から15年までで、200億円以上!(これでも、全公園の面積の13分の1である)当初は全工事で600億円の計画だったらしいが、最終的にはいったい幾ら位かけるつもりなのだろう?
(追記:昨年度までの総事業費は446億円との情報が、信濃毎日新聞タウン情報に記載されていた。それにしても、これだけのお金が動く公共事業と、それを引っぱってくる政治力には、善悪抜きで感嘆してしまう)

それも、今回の堀金・穂高地区をはじめ、大町・松川の4 市町村にわたっての工事である。こんなに広い公園は、本当に必要なのか?公園が出来れば、観光客は確かに増えるかもしれない。しかし、年間の入場者数の予測は、どうやって出しているのだろうか?費やした予算分を、回収できる見込みはあるのか?

しかも、本気でそれだけの数の観光客を見込んでいるなら、交通アクセスはどうするのだろう。今でさえ、連休のときには高速道路が大渋滞の現状なのに(もしかして、これを口実にもっと道路を造るつもりなのだろうか)。更に、それだけの観光客を呼んで、環境に対する配慮はどうなっているのだろうか?

あとからあとから、疑問がわき上がってくる。

そして、わたしが最も心配しているのは、安曇平の水についてだ。

(後日に続く)

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国営アルプスあづみの公園について その1

20040719.jpg

常念岳のふもとから、烏川(からすがわ)が流れている。この写真は、その渓谷のものである。

冷たい清流である。ここは、県営の公園になっており、快適な遊歩道が整備されている。芝生の広場もあり、ちびっ子が遊ぶのに程よい浅瀬も作られている。平日は人が少ないのだが、今日のような休日には、家族連れでにぎわっている。そこかしこにタープが張られ、バーベキューをしている。犬を連れて来ているカップルもいる。なかなかに楽しそうである。
(→長野県営烏川渓谷緑地

以前からここには、ときたま訪れていた。良い場所であると思っていたのだが、どうも変な事になっているらしい。

このちょっと下流に、来週から国営の公園がオープンする。これがナゾなのである。今ある県営の公園でも、充分に楽しめるのだが、さらに大規模に整備して公園を作るのだという。来週は、その一部が開園する。わたしも、以前から工事が進められているのは知っていた。しかし、その全容までは知らなかったのだ。

現場は、すでに、大規模な整備が進められている。以前ならば見事な赤松の林があったところが、切り開かれて立派な舗装路になっている。道路沿いにフェンスが張り巡らされ、真新しい建物も、いくつか見える。それらを横目で見ながら、わたしの疑問は膨らんでいた。こんなにも整備された公園が、本当に必要なのだろうか?そして、自宅に戻って、公園の全容をネットで調べて愕然としたのだ。
(→国営アルプスあづみの公園
(→国営アルプスあずみの公園ホームページ

その総面積は約350ヘクタール。東京ドームで言うと、約75個分の広さである。350ヘクタールというのは、広すぎはしないか?東京ディズニーランドのテーマパーク部分だけでも、51ヘクタールなのだが。その7倍もの面積を使って、いったい何をしようとしているのか?いったい、どれだけの税金が使われているのだろう?

さらに調べてみると、当初からの違和感が、さらに大きくなっていく。

(後日に続く)

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